日本大百科全書(ニッポニカ) 「カプリル酸」の意味・わかりやすい解説 カプリル酸かぷりるさんcaprylic acid 炭素8原子からなる直鎖の飽和カルボン酸で、オクタン酸ともよばれる。バター、やし油、パーム油などの油脂中にグリセリドの形で3~10%程度、また母乳、魚油にも少量含まれている。不快なにおいをもつ白色結晶。水には溶けにくいが、ベンゼン、エタノール(エチルアルコール)などの有機溶媒にはよく溶ける。カンジダ症や細菌感染症の治療に用いられるほか、香料などの原料に用いられる。[廣田 穰][補完資料] | カプリル酸(データノート) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
栄養・生化学辞典 「カプリル酸」の解説 カプリル酸 C8H16O2 (mw144.21).CH3(CH2)6COOH.オクタン酸,オクチル酸ともいう.炭素数8個の飽和脂肪酸.乳脂(バター)やパーム油のグリセリドに含まれ,特有のにおいをもつ低級飽和脂肪酸. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報