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魚油 ぎょゆfish oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

魚油
ぎょゆ
fish oil

魚類から得た油脂。たとえばいわし油,さんま油,にしん油など。一般に高度不飽和酸を多く含み,酸化されやすく,不鹸化物含有量も多い。特有の臭気がある。硬化油としたのちマーガリン,ショートニングや石鹸などの原料とする。重合油,製革用油,ボイル油などにも利用される。

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百科事典マイペディアの解説

魚油【ぎょゆ】

魚から採取した油。普通は肝油を含めない。サンマイワシ,サメなどを蒸し煮,圧搾するほか,水産物加工の廃棄物(内臓など)も原料とする。不飽和脂肪酸を多く含み,酸化されやすく,特有の臭気をもつので,精製後,水素添加して硬化油とし,主としてマーガリン,セッケンの原料にする。
→関連項目イワシ(鰯)魚肥脱臭動物油脂

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栄養・生化学辞典の解説

魚油

 魚の油.通常湿式融出法で製造する.硬化油として食用にしたり工業用にする.

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょゆ【魚油 fish oil】

魚類から採取して得られる脂肪油。通常,イワシ,ニシン,サンマなどの大量に捕獲される魚種を原料とする。魚油の名称はしばしば海産動物油と同意語として用いられる。魚油は固体酸としてはパルミチン酸,少量のステアリン酸ミリスチン酸アラキジン酸等を,また液体酸としてオレイン酸等を,ほかに高度不飽和脂肪酸を含有し,また特有成分としてヘキサデセン酸を含む。他の油に比べて組成脂肪酸の種類がきわめて多く,また不ケン化物含量も大きく,独特な生ぐさい不快臭をもつ。

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大辞林 第三版の解説

ぎょゆ【魚油】

イワシ・ニシンなど魚類を煮て圧搾して得た油。不飽和脂肪酸を多く含み、乾燥性が強く特有の臭気がある。水素添加して硬化油とし、食品・石鹼せつけんなどの原料とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚油
ぎょゆ
fish oil

イワシ、サバなどから得られる脂肪油。含油量は一般に15~20%である。細分し蒸し煮した魚を、圧搾して採油するが、収率は不安定である。魚油は高度不飽和脂肪酸(1分子中に二重結合を4、5あるいは6個含有している)を30%程度含んでおり、それらの炭素数は18、20あるいは22である。ヨウ素価は180程度。なお、かなりの量の飽和脂肪酸とモノエン酸(二重結合を1個含有)を含む。このために魚油の乾燥膜の性状は劣る。冷却濾過(ろか)した魚油は塗料に用いうるが、品質はよくない。かなりの量のモノエン酸を含むからである。脱臭、水素添加油は食用油脂工業に用いられる。また、せっけん、ペイント、印刷インキ、製革に使用される。
 なお、魚油とは別途に取り扱われるタラあるいはサメの肝油は、溶出法により採油され、ビタミンAとDを含み、医薬品となる。サメの肝油はスクアレンを含む。[福住一雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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