エチルアルコール(英語表記)ethyl alcohol

精選版 日本国語大辞典 「エチルアルコール」の意味・読み・例文・類語

エチルアルコール

〘名〙 (Äthylalkohol) 脂肪族飽和アルコールの一つ。化学式 C2H5OH 無色透明芳香のある液体。天然にはエチルエステルエーテルなどとして存在。工業的にはでんぷんの発酵によってつくられたが、現在はエチレンアセチレンから合成されるようになった。消毒・殺菌作用、大脳の制止機能の抑制作用などがある。アルコール飲料溶剤、不凍剤、燃料、医薬品、分析用試薬などに用いられるほか、酢酸エチルエチルエーテルクロロホルムヨードホルムなどの化学工業原料として重要。単に「アルコール」という場合にはこれをさす場合が多い。エタノール酒精

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デジタル大辞泉 「エチルアルコール」の意味・読み・例文・類語

エチルアルコール(〈ドイツ〉Äthylalkohol)

糖類アルコール発酵によって生成する無色で芳香性のある液体。揮発性が強く燃えやすい。酒類主成分。日本酒で15~16パーセント、ぶどう酒で7~14パーセント、ビールで3~4パーセント、ウイスキーなどの蒸留酒で35~55パーセント含まれる。また、不凍剤・医薬品などに使用。分子式C2H6O 示性式CH3CH2OH アルコール。酒精。エタノール。
[補説]近年ガソリンなどに代わる自動車燃料として注目され、研究が進んでいる。→バガスバイオエタノール

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百科事典マイペディア 「エチルアルコール」の意味・わかりやすい解説

エチルアルコール

化学式はCH3CH2OH。エタノール,酒精,また単にアルコールとも。芳香のある無色の液体。融点−114.5℃,沸点78.32℃。水,有機溶媒と任意の割合に混ざる。可燃性。麻酔性,殺菌作用がある。酸化するとアセトアルデヒドを経て酢酸となる。アルコール性飲料,溶媒,有機薬品の製造原料,殺菌剤などとして用いられる。工業的にはアルコール発酵やエチレンからの合成により製造。工業用にはメチルアルコールなどで変性したものを使用(変性アルコール)。
→関連項目アルコール殺菌剤メチルアルコール

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エチルアルコール」の意味・わかりやすい解説

エチルアルコール
ethyl alcohol

エタノールともいう。化学式 C2H5OH 。各種アルコール飲料に含まれているため,酒精とも呼ばれる。日本酒 15%,ビール2~6%,ウイスキーには 35~43%含まれる。デンプン,糖の発酵によって生成され,副生成物としてフーゼル油を生じる。蒸留によって精製する。純粋なアルコールは沸点 78.3℃。水と自由に混合し,また水と共沸混合物をつくる。吸湿性があるので,アルコール脱水には注意を要する。脱水には酸化カルシウムが用いられる。さらに金属カルシウム,またはマグネシウムを加え,蒸留して微量の水分を除く。工業的にはベンゼンを加え,蒸留することによって水を3成分 (水,アルコール,ベンゼン) として留去する。エチルアルコールは水および他の有機溶媒と自由に混合する。無機物もある程度溶解する。通常,市販無水アルコールは 99.11%以上のものをいう。還元されにくく,酸化するとアセトアルデヒドを経て酢酸を生成する。

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世界大百科事典 第2版 「エチルアルコール」の意味・わかりやすい解説

エチルアルコール【ethyl alcohol】

単にアルコールとよばれることが多く,またエタノールethanolともいわれる。化学式C2H5OH。各種のアルコール飲料に含まれているので酒精spirit of wineともいう。酒として有史以前から人類に親しまれていたが,酒酔いの原因であることが確かめられたのは15世紀である。
[性質]
 揮発性で,特異な芳香と味をもつ無色の液体。麻酔性がある。融点-114.5℃,沸点78.32℃,比重0.79(30℃)。

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化学辞典 第2版 「エチルアルコール」の解説

エチルアルコール
エチルアルコール
ethyl alcohol

[同義異語]エタノール

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エチルアルコール」の意味・わかりやすい解説

エチルアルコール
えちるあるこーる

エタノール

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栄養・生化学辞典 「エチルアルコール」の解説

エチルアルコール

 →エタノール

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世界大百科事典内のエチルアルコールの言及

【アルコール】より

…ベンゼン核のような芳香核に直接水酸基が結合したものはフェノールと総称され,アルコールとは区別される。エチルアルコールC2H5OHを単にアルコールと略称することが多い。アルコールという名はアラビア語に由来し,alは定冠詞,kuḥlは微粉末を意味する。…

※「エチルアルコール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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