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カラー からーPaul Karrer

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カラー(Paul Karrer)
からー
Paul Karrer
(1889―1971)

スイスの有機化学者。スイス人を両親としてモスクワに生まれ、3歳のときから母国で育った。チューリヒ大学に学び、ウェルナーの助手を務め、1911年、錯塩の研究で学位を得た。1913年フランクフルト・アム・マインに赴き、エールリヒのもとで有機ヒ素化合物について研究、1918年チューリヒに帰り、翌1919年母校の教授となり、ウェルナーの後を継ぎ1959年引退までその地位にあった。初期の多糖類、植物色素の研究を含めて数多く(640編)の業績のうち、重要なのはビタミンAが構造上カロチノイドに類似していることを発見し、これを合成したことである。ビタミンB2やEをも合成した。これによって1937年ノーベル化学賞をイギリスの有機化学者ハウアースとともに受けた。受賞のきっかけは、アスコルビン酸(ビタミンC)を発見したハンガリーの生化学者セント・ジェルジーがその構造の解明をハウアースとカラーに委嘱した国際的協力にあった。[都築洋次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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