カリウムイオン電池(読み)かりうむいおんでんち(英語表記)Potassium-ion battery

知恵蔵mini 「カリウムイオン電池」の解説

カリウムイオン電池

カリウムを主材料とする充電式電池。鉄やマンガン主成分として顔料などに使われるプルシアンブルーの類似体を正極材料として用いる方式。2010年代までに充電池として主流となったリチウムイオン電池は、需要増加により資源が高騰しつつあること、使用するコバルトが希少なこと、衝撃や経年劣化などで発火する恐れがあることなどから、次世代充電池の開発が必要とされてきた。カリウムイオン電池では、使用する資源が豊富かつ安価で手に入ること、安全性が担保されること、大容量の充電池が作りやすいことなどがすでにわかっており、実用化に向けて注目を集めている。2020年3月までに、リチウムイオン電池と同じ4ボルト級の電圧を示す段階まで開発が達している。

(2020-3-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android