カリブ開発銀行(読み)カリブかいはつぎんこう(その他表記)Caribbean Development Bank; CDB

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリブ開発銀行」の意味・わかりやすい解説

カリブ開発銀行
カリブかいはつぎんこう
Caribbean Development Bank; CDB

カリブ海地域の経済開発に寄与し,経済協力および経済統合を促進する目的で 1970年1月に設立された国際銀行。域内開発計画への援助,域内外からの資金調達,開発プロジェクトへの融資および技術援助などを行なっている。加盟国はガイアナ,ジャマイカなどの旧カリブ自由貿易連合 CARIFTA諸国とイギリス領バージン諸島コロンビアメキシコベネズエラなど域内 20の国・地域にイギリス,カナダ,フランス,イタリア,ドイツの域外5ヵ国を加えた合計 20ヵ国5地域。当初,1968年5月に発足した CARIFTAの関連機関として設立された。しかしその後域内の経済的不均衡問題が露呈してきたため,73年4月にジョージタウン (ガイアナ) で第8回イギリス連邦カリブ地域首脳会議が開催され,経済統合を目指すカリブ共同体 CARICOM設立に合意,同年8月発足し (CARIFTAは法的に消滅) ,同時に CDBは CARICOMの関連機関の一つとなった。 CDBの融資対象国はすべて英語圏であるが,91年の総会でスペイン語圏を含めたより広範なカリブ域内統合構想が提案されている。本店ブリッジタウン (バルバドス) ,資本金1億ドル (1990年末現在) 。

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