イギリス領バージン諸島(読み)イギリスりょうバージンしょとう(その他表記)British Virgin Islands

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イギリス領バージン諸島」の意味・わかりやすい解説

イギリス領バージン諸島
イギリスりょうバージンしょとう
British Virgin Islands

西インド諸島東部,小アンティル諸島北端部,バージン諸島東部のイギリス海外領土。プエルトリコの東に位置する。アネガダ島トートラ島バージンゴーダ島ヨストファンダイク島の 4島と約 32の小島,岩礁からなる。首都はトートラ島のロードタウン。アネガダ島以外は丘陵性の島で,最高点はトートラ島のセージ山(521m)。北東貿易風の影響で熱帯気候が和らげられ,年平均気温は 26℃,湿度も低く過ごしやすいが,ハリケーンや地震,また深刻な水不足に見舞われることがある。住民の多くはアフリカ人奴隷の子孫で,人口の 5分の4がトートラ島に居住する。主産業は観光と金融サービスで,観光収入が諸島の収入の約半分を占める。農業ではおもに家畜の飼育が行なわれるほか,バナナ,サトウキビ,柑橘類などが収穫される。製造業はラム酒や塗料,建築資材の製造など。トートラ島には 2本の幹線道路が走り,ほかの主要島にも道路網がある。小船でアメリカ合衆国領バージン諸島との往来が可能。トートラ島と橋で連絡するビーフ島に国際空港があるほか,アネガダ島にも小さな空港がある。面積 153km2。人口 2万400(2000推計)。

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