ジョージタウン(読み)じょーじたうん(英語表記)Georgetown

翻訳|Georgetown

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョージタウン」の意味・わかりやすい解説

ジョージタウン
Georgetown

南アメリカ北部,ガイアナの首都。大西洋に臨む港湾都市で,デメララ川河口右岸に位置する。 1781年イギリス人が入植し,時のイギリス国王ジョージ3世にちなんでジョージタウンと命名したが,まもなくフランス人に占領され,ロンシャン Longchampsと名づけられて町が建設された。 1784年オランダ領となり,スタブルーク Stabroekと改称。ナポレオン戦争中 1812年イギリス人が占領,旧称に復し,1831年以降イギリス領ギアナの首都,1966年独立とともにガイアナの首都となった。ガイアナの主要港として砂糖,米,熱帯果実,木材ボーキサイト,金,ダイヤモンドなどを積み出す。市内には大規模な製糖工場がある。高潮時には海面下となる海岸低地に位置するため,市街堤防によって海から守られ,多数の運河によって排水されている。かつては家屋大部分が木造であったが,1945年,1951年の大火のあと,鉄筋コンクリートの建物が多くなった。ガイアナ大学 (1963) が郊外に所在。ガイアナの道路網は未発達であるが,市から沿岸および内陸へ道路が延びている。南郊に国際空港がある。人口 23万6900(2006)。

ジョージタウン
Georgetown

アメリカ合衆国,サウスカロライナ州東部の都市。古くはスペイン人が開拓し,1700年頃イギリス人が入植した。現在は保養地。木材や水産物などの積出港。人口 9517 (1990) 。

ジョージタウン
George Town

オーストラリア,タスマニア州北部,ローンセストン北西 50kmの町。住民の多くは近くのベルベイのアルミニウム精錬所で働いている。人口 6921 (1991推計) 。

ジョージタウン

ピナン」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョージタウン」の意味・わかりやすい解説

ジョージタウン(ガイアナ)
じょーじたうん
Georgetown

南アメリカ北部、ガイアナの首都。デメララ川河口右岸の大西洋に面する港湾都市である。人口22万3900(2001推計)。住民は黒人が多く、インド人がこれに次ぎ、同国の人口の約5分の1を占める。年に2回ずつの雨期と乾期があり、気温は年中高温であるが、北東貿易風のためにしのぎやすい。オランダ人によって植民地化されたが、1781年イギリス領となり、当時のイギリス皇帝ジョージ3世にちなんで命名された。商工業、貿易の中心地であるが、学術文化施設も整っており、ヤシの品種のコレクションとオニバスや多種類のランの栽培・改良で世界的に有名な植物園などがある。市街はデメララ川沿岸に長く延び、オランダ人が建設した多くの運河に沿ってみごとな並木通りがある。南南西40キロメートルにアトキンソン・フィールド国際空港がある。

[山本正三]


ジョージタウン(ペナン)
じょーじたうん
Georgetown

マレーシア西部、マレー半島西海岸にあるペナンの旧称。

[編集部]

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