カルー系(読み)カルーけい(その他表記)Karroo system

改訂新版 世界大百科事典 「カルー系」の意味・わかりやすい解説

カルー系 (カルーけい)
Karroo system

南アフリカの内陸地帯における古生代後期~中生代初期の陸成堆積物を主とする地層で,赤道以南のアフリカマダガスカル島の広い地域にわたって分布し,大カルー盆地と呼ばれる。4層に分けられ,始まりは氷期(ドワイカ氷期)で終りは火山活動期で特徴づけられる。その間の堆積岩層は礫質(れきしつ)のはさみをもつ泥質・砂質岩を主とする。ドワイカ氷期はデボン紀に始まり,最盛期は二畳紀~石炭紀であった。氷河と砕屑物(さいせつぶつ)は大カルー盆地の外周の四つの高地から運ばれた。下位から2番目の層には石炭が含まれる。3番目の層は爬虫類化石に富み,この時期は温暖な気候であった。第2層から第3層中部にはグロッソプテリス植物群(またはゴンドワナ植物群)の化石が含まれ,ゴンドワナ大陸復元のための重要な証拠となった。4番目の地層の時代には乾燥した気候に変わっていて,アフリカ大陸が高緯度から低緯度へ漂移した証拠と考えられている。
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関連語 沖村

最新 地学事典 「カルー系」の解説

カルーけい
カルー系

Karroo System

南アフリカのケープ地方,カルー盆地を模式とする上部石炭~下部ジュラ系。大半が陸成の砂岩・頁岩層で火山岩類を伴う。下からDwyka, Ecca, Beaufort, Stormbergの4統に区分。アフリカの中・南部,マダガスカルに分布し,岩相・古生物学的に類似する相当層はインド,南米,オーストラリアに知られ(ゴンドワナ層群),氷河堆積物に始まる陸成相,末期の火山活動など共通の特性は大陸移動説の重要な地質学的資料。

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