カレロ・ブランコ(読み)かれろぶらんこ(英語表記)Luis Carrero Blanco

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カレロ・ブランコ」の意味・わかりやすい解説

カレロ・ブランコ
かれろぶらんこ
Luis Carrero Blanco
(1903―1973)

スペインの海軍提督、首相。1940年ファランヘ党幹部として政界に入り、国会副議長、副首相などを歴任し、1966年提督に昇進。1973年、王政復古に向け、独裁体制の緩和のため、フランコ総統の首相兼務が廃されたのに伴い、同年6月首相に任命された。忠実なフランコ信奉者として知られ、体制緩和への軍部の不満を抑えるため起用されたが、反体制派からはフランコの後継者と目されたため、同年12月、バスク民族運動の過激派ETAのテロ活動により、マドリード路上で爆殺された。

山本 哲]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android