カントーリア(その他表記)cantoria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カントーリア」の意味・わかりやすい解説

カントーリア
cantoria

イタリアの聖堂にみられる聖歌隊席。フィレンツェ大聖堂(→サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)のものが特に名高い。浮彫装飾は 1431年,ドナテロとルカ・デラ・ロッビアに委嘱され,1438年に完成した。ドナテロは周辺の外枠面を 10本の柱で区分し,その内側に金モザイクを背景に個性的なポーズで踊り進む快活な小天使群を,一方のロッビアは外枠面を 8本の柱で区分し,そこに合唱,合奏し,あるいは踊りはしゃぐさまざまなポーズの少年少女たちの群像を,それぞれ大理石浮彫で表現した。両者ともに古典性と厳しい写実性とをみせるが,ドナテロの豊かな量感,みなぎる生動感,個性的な小童表現,ロッビアの温雅で情緒的な雰囲気が好対照をなす。大聖堂美術館に収蔵。

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