20世紀西洋人名事典 の解説
カール・E.K. ヘーリング
Karl Ewald Konstantin Hering
1834.8.5 - 1918.1.26
ドイツの生理学者,心理学者。
元・陸軍軍医学校教授,元・ライプチヒ大学教授。
ラウジッツ地方アルト・ゲルスドルフ生まれ。
ライプチヒ大学で医学を修め、1860年からエルンスト・ワーグナー教授の元で臨床助手として診療に従事。その傍ら、資格的空間知覚について研究。1865年ウィーンの陸軍軍医学校生理学教授。1860年プラハ大学、1895年母校ライプチヒ大学の各教授を務める。電気生理学、知覚生理学の発展に寄与する。「ヘーリングの反対色説」を提唱するなど視覚、色彩感覚の理論に優れ、空間知覚については生得説を唱え、ゲシュタルト心理学に深い影響を与えた。他に門下生ブロイエルと共同研究のヘーリング=ブロイエル反射の発見などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報