ガラ・プラキディア廟(読み)ガラ・プラキディアびょう(その他表記)Mausoleo di Galla Placidia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガラ・プラキディア廟」の意味・わかりやすい解説

ガラ・プラキディア廟
ガラ・プラキディアびょう
Mausoleo di Galla Placidia

イタリアラベンナサン・ビターレ聖堂の北側に隣接する,西ローマ皇帝コンスタンチウス3世の后ガラ・プラキディアの墓と伝えられる建物。煉瓦造り十字形平面もち,中央にドーム,四つの翼部にボールトをかけた明快な構成のビザンチン建築である。内部は濃青を基調とする美しいモザイクで荘厳に飾られ,5世紀から6世紀の三つの石棺のうち一番大きなものが后の棺と伝えられるが,実証されていない。「ラベンナの初期キリスト教建築物群」の一つとして 1996年世界遺産の文化遺産に登録。

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世界大百科事典(旧版)内のガラ・プラキディア廟の言及

【ラベンナ】より

…イタリア中北部,エミリア・ロマーニャ州の同名県の県都。人口13万7600(1980)。アドリア海から約10km内陸に位置。古代ローマ時代には,海岸に沿ったローマ道上にある軍事上の要地であった。402年,ミラノにかわって西ローマ帝国の首都となり,476年に帝国を倒したオドアケル,493年に彼を破ったテオドリック大王もここを都とした。540年,ユスティニアヌス1世(大帝)が攻略し,ビザンティン帝国の主要都市となる。…

※「ガラ・プラキディア廟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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