ガルガス(その他表記)Gargas

改訂新版 世界大百科事典 「ガルガス」の意味・わかりやすい解説

ガルガス
Gargas

フランス南部,スペインとの国境に接するオート・ピレネー県にある旧石器時代の洞窟美術遺跡。オーリニャック文化期のもの。陽型および陰型の手形が,いわゆる〈手形の聖堂〉の床から岩壁に沿って群れをなして押されている。手形は赤または黒の彩色が施され,150あるうち124が左手。1指もしくは2指以上の指が切断されたものがあるが,部族社会における指の切断儀礼との関連から,これらに特殊な宗教的意味を認める学者がいる。動物刻画も見られる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 重信 木村

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む