キイタップ場所(読み)きいたつぷばしよ

日本歴史地名大系 「キイタップ場所」の解説

キイタップ場所
きいたつぷばしよ

東蝦夷地の場所の一。陸繋島であった霧多布(きりたつぷ)島を中心に、ネモロ(根室)・千島などに居住するアイヌと松前藩との運上所が設けられた交易拠点。アッケシ場所から分離独立して設けられた。独立の時期について、「蝦夷地一件」は記録を引用して「キイタツフは元禄中(中略)追々相開」と記す。「福山秘府」には一七〇一年(元禄一四年)に「初令大船行于東部吉達膚」、すなわち初めて当地に大船を派遣したとあり、この時にアッケシ場所を割いてキイタップ場所が設置されたとされている(「浜中町史」など)。享保十二年所附には「きいたつぶ」とみえる。松前藩主直轄の場所であった(「蝦夷草紙別録」など)。「東行漫筆」にも「寛政十午年迄松前若狭守領分之節、アツケシ、キイタップ、クナシリを三場所と唱へ、手場所と名付毎年上乗とし而若狭守家来献上之軽物取立として相下り、八月中ニ相登リ候由」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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