キルクーク油田(読み)キルクークゆでん(英語表記)Kirkūk oil field

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キルクーク油田」の意味・わかりやすい解説

キルクーク油田
キルクークゆでん
Kirkūk oil field

イラク北部に位置する,イラク最大の油田。1927年にトルコ石油会社(のちのイラク石油会社)により発見された。1934年にトルコの地中海岸ジェイハンにいたるキルクーク・ジェイハン・パイプラインが完成してから生産が本格化。産油量は 1979年に日量 142万バーレルを記録した。2003年のイラク戦争後はテロ攻撃のためキルクーク・ジェイハン・パイプラインはほとんど機能しておらず,ペルシア湾にいたる「戦略パイプライン」も,湾岸戦争後はほとんど機能していない。2009年,イラク政府は国内油田の増産を目指し,開発権の入札を実施,キルクーク油田に対してはロイヤル・ダッチ・シェル応札したが,金額面で合意に達することができなかった。

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デジタル大辞泉プラス 「キルクーク油田」の解説

キルクーク油田

イラク北部にある油田。1927年発見。規模同国最大級。

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世界大百科事典(旧版)内のキルクーク油田の言及

【キルクーク】より

…人口42万(1987)。周囲は比較的雨に恵まれた天水農業地帯で,キルクーク油田の所在地。付近にバイ・ハサン油田,ジャンブル油田があり,原油はパイプラインで地中海とペルシア湾に送られている。…

※「キルクーク油田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」