キレート錯体(読み)キレートサクタイ

化学辞典 第2版 「キレート錯体」の解説

キレート錯体
キレートサクタイ
chelation complex

一つの金属原子に二つ以上の配位原子で同時に結合することができる配位子キレートといい,キレートが配位した錯体をキレート錯体という.キレート錯体は,対応する単座配位子で結合した錯体よりも熱力学的に安定である(キレート効果).キレート滴定溶媒抽出などに使われる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のキレート錯体の言及

【キレート化合物】より

配位化合物のなかで多座配位子が配位してできたもの。キレート錯体あるいは単にキレートと呼ぶこともある。エチレンジアミンNH2(CH2)2NH2のような二座配位子が中心原子たとえば銅に配位するときには,一般に分子内の二つの窒素原子で一つの銅をはさむように結合して銅を含む環ができる(5員環,6員環が多い)。…

※「キレート錯体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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