クシャイリー(英語表記)al-Qushayrī, Abū al-Qāsim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クシャイリー」の意味・わかりやすい解説

クシャイリー
al-Qushayrī, Abū al-Qāsim

[生]986
[没]1074
イランのシャーフィイー派の法学者,神秘思想家。彼以前の神秘思想家たちの諸説を収集して『クシャイリーの書簡』 alRisālat al-Qushayrīyahという本を残し,スーフィズムの理論化,正統化に貢献した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクシャイリーの言及

【スーフィー】より

… スーフィーとスンナ派ウラマーとの関係は,922年に神と自己とを同一視した罪に問われて処刑されたハッラージュの事件にみられるように,スンナ派ウラマーはスーフィーたちの活動を敵視しがちであった。両者の対立はクシャイリーal‐Qushayrī(986‐1074)やガザーリーの努力によって克服され,スンナ派イスラムとスーフィー思想との融和が実現した。このような現象とともに注意されるべきは,スーフィーの活動の集団化の現象である。…

※「クシャイリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android