日本歴史地名大系 「クドウ場所」の解説
クドウ場所
くどうばしよ
西蝦夷地のうち、
一七三九年(元文四年)頃には「臼辺地」は厚谷六左衛門の預地で、産物は鯡・数子・串貝・干鮫・魚油・煎海鼠。春と夏の二度、荷積高五〇〇石の船三艘で江差へ運送していた。運上金は年により異なっていたとある(蝦夷商賈聞書)。「松前随商録」によれば厚谷新下の支配地で、一七七〇―八〇年代の運上金は三〇両くらい、小名「ウエコタニ」を含むとある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報