クレアチン燐酸(読み)クレアチンリンサン

デジタル大辞泉 「クレアチン燐酸」の意味・読み・例文・類語

クレアチン‐りんさん【クレアチン×燐酸】

クレアチンリン酸化された化合物筋肉神経組織の細胞内でエネルギーを貯蔵する役割を果たす、高エネルギーリン酸化合物の一つ。
[補説]筋細胞にはATPの約5倍のクレアチンリン酸が存在し、激しい運動などでATPが不足すると、クレアチンリン酸が分解してADPリン酸基を渡すことによってATPを再合成し、エネルギーが供給される。一方、休息時にATPの濃度が高くなると、クレアチンとATPからクレアチンリン酸とADPが生成される。これらの反応はクレアチンキナーゼという酵素によって触媒される。ホスホクレアチンCP(creatine phosphate)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android