クロアチア民主同盟(読み)クロアチアみんしゅどうめい(英語表記)Hrvatska Demokratska Zajednica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロアチア民主同盟」の意味・わかりやすい解説

クロアチア民主同盟
クロアチアみんしゅどうめい
Hrvatska Demokratska Zajednica

クロアチア政党略称 HDZ。1989年に元軍人のフラニョ・ツジマン主導で結成。民族主義的傾向が強く,親ドイツ,親バチカンの立場を明確にし,中道から右派まで幅広い支持層に支えられる。1990年に行なわれた第1回自由選挙で 356議席中 205議席を獲得し,ツジマン党首が大統領に就任。以後,クロアチアの旧ユーゴスラビアからの分離独立を推進してきた。1992年の大統領選挙でツジマンが再選,同時に実施された議会選挙でも第一党の地位を保持した。1994年に入りツジマンの強権政治に反発する スティペ・メシッチ国会議長,ヨシプ・マノリッチ元首相らが離党してクロアチア独立民主党を結成するが,民主同盟の議会内での地位は変わらなかった。1997年6月の大統領選挙でツジマンは 3選を果たした。1999年にツジマンが死去し,HDZは 2000年の議会選挙で敗北を喫し,1990年以来の政権与党の座から退いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android