クロム酸塩(読み)くろむさんえん(その他表記)chromate

翻訳|chromate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロム酸塩」の意味・わかりやすい解説

クロム酸塩
くろむさんえん
chromate

クロム酸の塩。酸化クロム(Ⅵ)と塩基性酸化物から導かれる塩ともいえる。クロム鉄鉱(主成分はFeCr2O4)のアルカリ融解、空気酸化によってアルカリ金属塩が得られる。アルカリ金属およびマグネシウムの塩は水に可溶性であるが、そのほかは一般に難溶性のものが多い。銀塩、水銀(Ⅰ)塩が赤色であるが、一般に黄色を呈する塩が多い。酸化剤としてかなり強力であるが、酸性溶液中では二クロム酸イオンを生じてさらに強力な酸化剤となる。クロム酸イオンは正四面体型構造をとり、そのイオン結晶には硫酸塩と同形になるものが多い。

[岩本振武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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