出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
酸化物のうち,水と化合して塩基となり,酸と反応して塩をつくるような酸化物.一般に,陽性の強い典型元素や,低原子価状態の遷移金属元素の酸化物がこれにあたる.たとえば,酸化カルシウムCaOは水と反応して塩基の水酸化カルシウムCa(OH)2となり,硫酸を中和して塩の硫酸カルシウムを生じる.アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物は,典型的な塩基性酸化物である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…したがって,これらは酸性酸化物acidic oxideといっている。また逆に電気陰性度がきわめて低く,電気陽性の高い,すなわち周期表左下方の金属元素の酸化物ではO2-を含むイオン結晶をつくりやすく,たとえば酸化ナトリウムNa2Oや酸化カルシウムCaOでは,水に溶かすと強い塩基性を示すので塩基性酸化物basic oxideといっている。これらに対し上記のような非金属元素と金属元素との中間にある元素では,非金属元素でも電気陰性度が低くなり,金属性が増すと,その酸化物は単分子からなるよりも巨大分子をつくりやすくなり(水に難溶性となる),酸性は弱まってくるし(Sb2O5,TeO3など),金属元素でも電気陰性度が増してくると酸素との結合はイオン性を減じ,共有性が増してきて塩基性が減り,水に溶けにくくなり,酸性が増す。…
※「塩基性酸化物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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