ケイタ(Modibo Keita)(読み)けいた(英語表記)Modibo Keita

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ケイタ(Modibo Keita)
けいた
Modibo Keita
(1915―1977)

マリの政治家、初代大統領バマコに生まれ、ダカールのウィリアム・ポンティ学校に学び教師となる。1945年にママドウ・コナテとともにスーダン連盟(BS。翌1946年スーダン同盟=US改称)を結成し、社会主義路線をとる独立運動を進めた。1956~1958年にはフランス国民議会議員に選出され、アフリカ人として最初の副議長を務めた。独立直前期にセネガルサンゴールとともに連邦主義をとり、1959年1月マリ連邦の発足にあたって大統領に就任し、1960年8月マリ連邦解体後、マリ共和国大統領に就任した。国内的には社会主義を、対外的には汎(はん)アフリカ主義を基調とした外交政策をとったが、経済活動は不調となり、1968年11月軍部クーデターによって失脚して投獄され、1977年獄死した。1963年レーニン平和賞受賞。

[中村弘光]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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