ケキツネノボタン(読み)けきつねのぼたん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケキツネノボタン」の意味・わかりやすい解説

ケキツネノボタン
けきつねのぼたん / 毛狐牡丹
[学] Ranunculus cantoniensis DC.

キンポウゲ科(APG分類:キンポウゲ科)の多年草。茎は高さ30~80センチメートル。花は黄色、直径約1センチメートルで、3~7月に開く。キツネノボタンに似るが、茎に開出する毛が密生し、葉は1回3出複葉であることなどで区別される。水田雑草で、本州以西の水湿地に普通にみられ、中国からインドに分布する。

[門田裕一 2020年3月18日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のケキツネノボタンの言及

【キツネノボタン】より

…日本,中国,インドシナ,ヒマラヤ地方,スマトラ,ジャワに分布する。 ケキツネノボタンR.cantoniensis DC.は本種によく似た水田の雑草で,二年草。一般に毛が多くて葉の欠刻が鋭い。…

※「ケキツネノボタン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android