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ケンプレン Wolfgang von Kempelen

世界大百科事典 第2版の解説

ケンプレン【Wolfgang von Kempelen】

1734‐1804
ハンガリー生れの発明家。ウィーンで枢密顧問官・男爵となったが,自動人形の製作に没頭し,1769年に作ったチェス人形はとくに名高い。チェス盤に向かってトルコ風の人形が人間と対戦するしかけで,人形を相手に何人もが対戦して敗れ,ナポレオンも負けたという。ヨーロッパ中に評判となり,興行師メルツェルの手に渡り,E.A.ポーもその作品《メルツェルの将棋差し》(1836)にとりあげたが,箱の中にチェスの名人がかくれていたことが発覚し,葬り去られた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のケンプレンの言及

【音声合成】より

… 記録に残る最初の音声合成器は1779年に作られた母音合成器で,ドイツのクラッチェンシュタインC.Kratzensteinによる。子音,母音ともに合成できたのは1791年で,ハンガリーのケンペレンW.von Kempelenによる(図2)。これらは人の音声器官の動作を模擬する構造をもっている。…

【奇術】より

…18世紀の科学技術,とりわけ時計技術の進歩は精巧な自動人形の製作を可能にし,フランスの技師J.deボーカンソンのアヒル(1738公開)や,ジャケ・ドローズ父子の字を書く人形(1773ころ製作)などが公開された。また技師W.vonケンプレンが1769年に発明した人間とチェスの勝負のできる自動人形(ほんとうは中に人間が隠れて操作する,いわばにせロボット)は,見世物としておよそ半世紀にわたり異常な人気をあつめた。しばしば近代奇術の父と呼ばれるフランスのロベール・ウーダンは,1845年に自営の小劇場で斬新な演出による舞台奇術を公開して,奇術の近代化への道をひらいた。…

※「ケンプレン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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