男爵(読み)ダンシャク

精選版 日本国語大辞典 「男爵」の意味・読み・例文・類語

だん‐しゃく【男爵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もと五爵(公・侯・伯・子・男)の第五位にあたる爵位世襲制であった。ヨーロッパ諸国の貴族制度における「バロン」「フライヘル」などの訳語としても用いる。
    1. [初出の実例]「オウグステ 男爵ブクキセン、ヒネケに嫁す」(出典:西洋雑誌‐五(1868)英吉利王并嗹王系譜)
  3. だんしゃくいも(男爵芋)

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普及版 字通 「男爵」の読み・字形・画数・意味

【男爵】だんしやく

五等の爵の一。

字通「男」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の男爵の言及

【華族】より

…華族令は華族を公・侯・伯・子・男の5等の爵位に分けた。公爵は五摂家と徳川旧将軍家のほか維新に勲功のあった公家や旧藩主など11家,侯爵は旧清華家と中山家および15万石以上を原則とし,維新に功のあった旧藩主と旧御三家および大久保・木戸家など24家,伯爵は5万石以上,旧三卿など,子爵は5万石未満の旧藩主と大臣家以下の公家と士族の功臣など,男爵は公家・諸侯の支族分家の特別な者,1868年に諸侯に列せられた者,大社・大寺の神官・僧侶ならびに特別な功臣の子孫などであった。84‐87年に華族となった者は,総数で566名,うち旧華族483名(旧華族の分家などを含む),新華族83名で,新華族は薩長出身者が過半を占めた。…

【爵位】より

…一般に身分的な位階序列を表す貴族の称号を爵位というが,貴族制の存在したヨーロッパ世界と中国,日本でのありようは歴史的に異なる。
[ヨーロッパ]
 古代ローマの貴族には,位階序列を表す称号はなく,ヨーロッパの爵位は,中世・近世においてその発達をみることができる。国と時代により差異はあるが,一般に知られている爵位は,公(デュークduke),侯(マーキスmarquis),伯(アールearl),子(バイカウントviscount),男(バロンbaron)の5位階である(かっこ内は英語)。…

【ジャガイモ】より

…ほかでは東北,関東,九州に多く,とくに長崎県は北海道に次ぎ第2位の産地となっている。
[品種と栽培]
 日本では,明治初期以来もっぱら欧米品種の導入を行い,現在もなお主要品種である男爵やメークイーンが普及した。春作品種では男爵が全作付けの半分近くを占め,次いで農林1号,紅丸(べにまる),メークイーン,エニワなどが続く。…

※「男爵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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