枢密院を構成する主要な官職。1888年(明治21)4月,枢密院設置とともに40歳以上の「元勲及練達ノ人」から任命。天皇の諮問に応じて重要国務を審議することを任務とした。当初12人で宮中保守派の有力者が多数を占めた。のち増員され,大正期以降は24人。古参の官僚出身政治家が多く任命され,政党内閣とはしばしば対立した。1947年(昭和22)5月,枢密院とともに廃止。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…一般に君主の最高諮問機関の名称として用いられる。君主の任命する枢密顧問官の合議体で,絶対君主制のもとで重要な役割を果たしたが,議会の勢力が強まり,これに対応して内閣制度が確立すると,その役割は低下する。日本の場合,枢密院は官僚勢力の牙城で,しかも比較的早くから政党が内閣をにぎりはじめたため,これと対抗し牽制する役割を担い,長く活動を続けた。…
※「枢密顧問官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...