枢密顧問官(読み)スウミツコモンカン

デジタル大辞泉 「枢密顧問官」の意味・読み・例文・類語

すうみつ‐こもんかん〔‐コモンクワン〕【枢密顧問官】

明治憲法下、枢密院を構成した顧問官

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精選版 日本国語大辞典 「枢密顧問官」の意味・読み・例文・類語

すうみつ‐こもんかん‥コモンクヮン【枢密顧問官】

  1. 〘 名詞 〙 旧憲法下で、枢密院の構成員であった顧問官。定員は大正二年(一九一三)以降二四名。枢密院議長副議長とともに枢密院を組織し、天皇諮問にこたえて、重要な国務審議を行なう親任官元勲および国務に練達した年齢四〇歳以上の人を任じた。東京に在住する成年以上の皇族男子および各省大臣は、身分上または職権上からこの地位を有した。〔高等官官等俸給令(明治二五年)(1892)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「枢密顧問官」の解説

枢密顧問官
すうみつこもんかん

枢密院を構成する主要な官職。1888年(明治21)4月,枢密院設置とともに40歳以上の「元勲及練達ノ人」から任命。天皇の諮問に応じて重要国務を審議することを任務とした。当初12人で宮中保守派の有力者多数を占めた。のち増員され,大正期以降は24人。古参の官僚出身政治家が多く任命され,政党内閣とはしばしば対立した。1947年(昭和22)5月,枢密院とともに廃止

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世界大百科事典(旧版)内の枢密顧問官の言及

【枢密院】より

…一般に君主の最高諮問機関の名称として用いられる。君主の任命する枢密顧問官の合議体で,絶対君主制のもとで重要な役割を果たしたが,議会の勢力が強まり,これに対応して内閣制度が確立すると,その役割は低下する。日本の場合,枢密院は官僚勢力の牙城で,しかも比較的早くから政党が内閣をにぎりはじめたため,これと対抗し牽制する役割を担い,長く活動を続けた。…

※「枢密顧問官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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