ケーロ(英語表記)Cairo

翻訳|Cairo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケーロ」の意味・わかりやすい解説

ケーロ
Cairo

アメリカ合衆国,イリノイ州南端の町。オハイオ川ミシシッピ川合流点に広がる三角州に位置する。エジプトのカイロ市と地形が似ているところからケーロと名づけられた。 1818年カイロ銀行によって創設され,36~37年運河会社が入植して積極的な町づくりが行われた。 46年イリノイ・セントラル鉄道の敷地として投機の対象となり,55年初めて市議会が成立。現在はイリノイ州南部地域およびオハイオ,ミシシッピ両河谷の水運の中心地。木材,木工品,綿製品などを生産。 1970年代には,多くの人種問題が起った。人口 4846 (1990) 。

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世界大百科事典(旧版)内のケーロの言及

【インカ文明】より

…ペルー南部高原にあるクスコを宇宙の中心とさだめ,15世紀から16世紀初めにかけて,アンデス一帯に大帝国をうちたてた南アメリカのインディオの創造した高文明。最大の版図は,北はコロンビア南部パストのアンカスマユ川から,南はチリ中部マウレ川に至る全長4000kmに及ぶ海岸地帯と高原,内陸部は東をアマゾン熱帯密林に接し,ボリビア,北部アルゼンチンを含む約300万km2にも及ぶ。インカincaはもともとインティ(太陽)の神の子で,部族の首長を意味し,唯一最高の絶対的な権力者を指す語であった。…

【ティアワナコ文化】より

…中央に人像石柱が置かれ,壁面には丸彫の人頭像がはめこまれている。土器はケーロkeroとよばれる朝顔状に口の開いたコップ形で,赤地に,黒・茶・白・灰色の,様式化されたネコ科動物などの文様を描く。その他の遺物には骨製品や金属製の小神像がある。…

※「ケーロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」