コウガイケカビ(読み)コウガイケカビ(その他表記)Choanephora

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コウガイケカビ」の意味・わかりやすい解説

コウガイケカビ(笄毛黴)
コウガイケカビ
Choanephora

藻菌類ケカビ目に属するカビ。温暖な地方の盛夏より初秋にかけ,1日咲きの花 (たとえばアサガオ,カボチャ,ムクゲなど) の花弁地面に落ちたものを拾って湿った室に置くとよく発生する。黒色の丈の低いカビであるが,空中に立上がった菌糸の枝分れした先端に,頭状のふくらみを生じ,その表面に黒色,亜球形ないし紡錘形胞子を密生する。この胞子は形態学上,胞子をただ1個含有する小胞子嚢にあたる。なおこのカビはしばしばケカビのそれに似た配偶子嚢を生じるが,この場合の柄はねじれるのが特徴である。接合子嚢は黒色の厚膜かぶり,その表面には著しい長毛を生じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

目次 飼養文化  北アメリカ  北方ユーラシア偶蹄目シカ科の哺乳類。北アメリカでは野生種はカリブーcaribouと呼ばれる。角が雄だけでなく雌にもふつうある。体長130~220cm,尾長7~20cm,...

トナカイの用語解説を読む