サチュロス劇(読み)サチュロスげき(その他表記)Satyros play

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サチュロス劇」の意味・わかりやすい解説

サチュロス劇
サチュロスげき
Satyros play

ギリシア演劇一種。形式は悲劇に似ているが,滑稽な神話伝説を扱う。合唱隊はサチュロス神に扮して,卑猥なせりふとしぐさ観衆を笑わせる。ヘラクレスが半道化役として現れることがあった。プラチナスがこの形式の創始者であると伝えられ,前5世紀には,日本の能と能の間に演じられた狂言のように,同一作者の3編の悲劇のあとで上演されたが,のち前4世紀には悲劇と分離し,政治的風刺劇として上演されるようになった。オデュッセウスキュクロプス退治を題材にしたエウリピデスの『キュクロプス』 Kyklōpsが現存する唯一の完全なサチュロス劇で,ほかにはソフォクレスの『追跡者たち』 Ichneutaiの断片が残っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...

八十八夜の用語解説を読む