サッポロ越新道(読み)さつぽろごえしんどう

日本歴史地名大系 「サッポロ越新道」の解説

サッポロ越新道
さつぽろごえしんどう

西蝦夷地ヲタルナイ場所のゼニバコ(銭函、現小樽市)からイシカリ低地南西方の山裾を通り、東蝦夷地ユウフツ場所のユウフツ(勇払、現苫小牧市)へ至った新道。一八五七年(安政四年)に開削され、千歳越新道・千歳山道・ユウフツ越などともいった。道筋はゼニバコから南東に向かいホシホキ(星置)ハッシャブ(発寒)、サッポロ(札幌)シュママップ(島松、現恵庭市)、千歳会所(現千歳市)を経て、勇払ゆうふつ川沿いに南に下ってユウフツに至った。飯田豊之助が道筋を決定し、ゼニバコ―ホシホキ間はオタルナイ場所請負人恵比須屋(岡田)半兵衛、ホシホキ―シュママップ間はイシカリ場所請負人阿部屋(村山)伝次郎、シュママップ―ユウフツ間はユウフツ場所請負人の山田屋文右衛門が工事を請負った。従来、イシカリ地方とユウフツ地方を結ぶ交通路は、イシカリ―千歳間は石狩川・千歳川の舟運、千歳―ユウフツ間は陸路および舟運をおもに利用していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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