サルビスターン(英語表記)Sarvistān; Sarvestān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルビスターン」の意味・わかりやすい解説

サルビスターン
Sarvistān; Sarvestān

イラン南部,ファールス州シーラーズ南東 90kmに位置する都市。古くはハウリスターンと呼ばれた。南東にバフラム5世によって 5世紀に建てられたササン朝宮殿遺跡がある。割り石造りのこの宮殿は,三つの外に開いたイーワーンを配したファサードと中央に大きなドーム天井を戴く方形ホールを有し,フィルザーバード,ビシャプール(→ビシャプール遺跡)に残るササン朝の遺構とともに,2018年世界遺産文化遺産に登録された。フィルザーバードの宮殿に類似するが,より自由な構図と高度な建築技術が見出される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android