バフラム5世(読み)バフラムごせい(その他表記)Bahrām V

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バフラム5世」の意味・わかりやすい解説

バフラム5世
バフラムごせい
Bahrām V

[生]?
[没]438
古代イラン,ササン朝の王 (在位 420~438) 。ヤズデゲルド1世の子。ヒーラのアラブ系ラフム朝の君主ムンディルのもとで教育を受け,彼の援助で,父の暗殺後即位。父の治世晩年の宰相ミフル・ナルセー補佐を受け,キリスト教徒を迫害しローマと争ったが,戦局不利になり,422年平和条約締結と国内における宗教の自由宣示を余儀なくされた。 427年にはホラサンに侵入したエフタルを撃退し,中央アジアに勢力を拡大した。グール (野ろば) とあだ名され,その蛮勇は文学や美術においてしばしば主題となっている。

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