サルペドン(その他表記)Sarpedon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルペドン」の意味・わかりやすい解説

サルペドン
Sarpedon

ギリシア神話英雄。英雄ベレロフォンの娘ラオダメイアがゼウスの種によって生んだ子で,トロイ戦争のおり,リュキア勢を率い,トロイ方に加勢して奮戦したが,パトロクロスの手にかかって戦死した。一伝によると,彼はゼウスとエウロペの子で,クレタ島で生れたが,兄弟ミノスとの争いに敗れ,リュキアに来てそこの王となったとされるが,このサルペドンをトロイ戦争の英雄の祖父とする伝承もある。

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世界大百科事典(旧版)内のサルペドンの言及

【エウロペ】より

…浜辺で侍女たちとたわむれていたとき,白い雄牛となって近づいたゼウスにだまされ,その背に乗ったまま,海を渡ってクレタ島へ運ばれた。彼女はこの島でゼウスと交わって,ミノス(のちのクレタ王),ラダマンテュス(死後冥府の裁判官となった),サルペドン(のちのリュキア王)の3子を生んだ。その後,クレタ王アステリオスの妃となり,死後は女神としてあがめられた。…

※「サルペドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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