サンタ・アナ(読み)さんたあな(英語表記)Antonio López de Santa Anna

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンタ・アナ(Antonio Lpez de Santa Anna)
さんたあな
Antonio Lpez de Santa Anna
(1794―1876)

メキシコ独立後の混乱のなかで、11回権力を握った保守派の軍人、独裁者。クリオーリョ(スペイン系白人)の家に生まれ、1810年スペイン軍に入隊して昇進した。21年イツルビデの独立宣言を支持、22年にはイツルビデを見捨てて共和派に加わり、23年以後軍人実力者として自由主義者を支援した。29年侵入したスペイン軍に大勝して国民的英雄となり、33年自由主義者に推されて大統領に就任した。しかし、副大統領ゴメス・ファリアスが推進した自由主義的改革が、教会、大地主、軍を中心とする保守派に反対されると保守派に転向、以後保守勢力の中心人物となった。36年テキサス独立戦争でアメリカ軍の捕虜となり一時失脚したが、38年の対フランス戦争で人気を回復し、46~47年の対アメリカ戦争を指揮した。敗戦後一時亡命したが、53~55年には保守派に迎えられて独裁者となった。しかし、領土の一部をアメリカに売却するなどの暴政が自由主義者の反感を買い、55年の自由主義革命によって追放された。[野田 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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