サン-クリストバル-デ-ラ-ラグナ(読み)サンクリストバルデララグナ

世界遺産詳解 の解説

サンクリストバルデララグナ【サン-クリストバル-デ-ラ-ラグナ】

1999年に登録された世界遺産(文化遺産)。モロッコ沖の大西洋上、スペイン領(自治領カナリア諸島(カナリアス諸島)のテネリフェ島北東部にある大学都市である。大航海時代初期の1496年に、コンキスタドール(征服者・探検家)のアロンソフェルナンデス・デ・ルーゴによって建設された町で、テネリフェ島の最初の首都となった。1701年にはカナリア諸島初の大学(ラ・ラグナ大学)も開校し、それ以来今日に至るまでテネリフェ島の宗教的・文化的な中心地となってきた。また、16~18世紀にサン・フランシス教会、クリスト・デ・ラ・ラグナ教会、サンタ・カタリーナ修道院などの教会、邸宅などが建設され、現在残っている町並みを形成していった。この町は、スペインが新世界に築いた最初の非要塞型の都市であり、この町の都市建設は、その後スペインが植民地を築いたラテン・アメリカでの都市建設のモデルとなった。◇英名はSan Cristóbal de La Laguna

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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