テネリフェ島(読み)テネリフェトウ(その他表記)Tenerife

デジタル大辞泉 「テネリフェ島」の意味・読み・例文・類語

テネリフェ‐とう〔‐タウ〕【テネリフェ島】

Tenerife大西洋、モロッコ沖にあるスペインカナリア諸島の主島。北東部にカナリア諸島自治州の州都サンタクルス‐デ‐テネリフェほかサンクリストバル‐デ‐ラ‐ラグナ、プエルト‐デ‐ラ‐クルスなどの都市があり、気候温暖な観光保養地として知られる。スペイン最高峰テイデ山(標高3718メートル)があるテイデ国立公園世界遺産自然遺産)に登録されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「テネリフェ島」の意味・わかりやすい解説

テネリフェ[島]
Tenerife

大西洋のカナリア諸島中最大の島。スペイン領。面積2053km2アフリカに近いわりに気候は温暖で,美しい自然に恵まれているため,観光地として発展した。島の中央部には雪をいただく雄大なテイデ火山(スペインの最高峰。3718m)がそびえ,西の海岸にはカナリア諸島の珍しい蘭の庭園がある。島の産業は農業漁業。行政上の中心は東部の港市サンタ・クルス・デ・テネリフェ(人口20万0015,2001)で,石油精製所とタバコ工場がある。文化の中心はラ・ラグナ(人口10万6146,1982)で,テネリフェの司教座と18世紀に設立されたラ・ラグナ大学がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テネリフェ島」の意味・わかりやすい解説

テネリフェ島
てねりふぇとう
Tenerife

大西洋、モロッコ沖のスペイン領カナリア諸島の主島。面積2057平方キロメートル、人口70万1034(2001)。気候温暖、風光明媚(めいび)な観光地。アルカリ岩系の活火山島で、有史以後も1909年までに数回噴火。巨大なカルデラ内の中央火口丘テイデ山Teide(標高3718メートル、スペインの最高峰)は、黒曜岩フォノライトなどからなる成層火山。中心都市はサンタ・クルスだが、文教の中心はラ・ラグナ。

諏訪 彰]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テネリフェ島」の意味・わかりやすい解説

テネリフェ島
テネリフェとう
Isla de Tenerife

アフリカ大陸北西岸沖,カナリア諸島最大の島。スペインの島嶼県サンタクルスデテネリフェ県の主島をなし,北東岸に県都サンタクルスデテネリフェがある。北東方向に細長く突き出した三角形の火山島で,中央部にテイデ山 (3718m) がそびえる。住民の大半は山麓の海岸地帯に住み,特に県都および北岸沿いに集中。ナツメヤシサトウキビ穀類果樹などの栽培が盛んなほか,観光業が重要な産業で,美しい砂浜を中心に海浜保養施設が完備している。主要集落は県都のほか,ララグナ,ラオロタバ,イコド,プエルトデラクルスなどで,道路で結ばれる。テイデ山周辺はテイデ国立公園に指定されており,2007年世界遺産の自然遺産に登録された。面積 2058km2。人口 65万 8884 (1982推計) 。

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