シャムウーン(英語表記)Kamīl Sham`ūn

改訂新版 世界大百科事典 「シャムウーン」の意味・わかりやすい解説

シャムウーン
Kamīl Sham`ūn
生没年:1900-

レバノンの政治家,弁護士。フランス語ではCamille Chamoun。マロン派キリスト教徒。1938年に蔵相,43-44年に内相,44-46年に国連ユネスコなど国際機関への代表となる。52年ホウリー大統領辞任においこみ,大統領となり,親欧米政策をとるが,これは58年内戦の原因となった。58年9月大統領退任後,親西欧右派の国民自由党NLP)を結成。60年代にファランジスト党,ナショナル・ブロックと三者連合をつくる。75-76年に再び内相,副首相などを務める。主著独立の諸段階》《回顧録》など。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャムウーン」の意味・わかりやすい解説

シャムウーン
しゃむうーん
Camille Chamoun
(1900―1987)

レバノンの政治家、弁護士。マロン派キリスト教徒。弁護士開業後、1929年から政界進出。1938年に蔵相、1943年に内相、1944年に駐英公使、1946年国連代表となる。1947年に蔵相、内相。1952年に大統領となり親欧米政策をとったことが1958年の内乱を招いた。大統領任期満了後の1958年、マロン派キリスト教徒からなる国民自由党を結成する。1975年の内戦ではイスラム教徒左派およびパレスチナ・ゲリラに対抗した。1975~1976年にはカラミ政権のもとで内相、外相、国防相などを歴任した。主著に『独立の諸段階』『中東危機』『回顧録』『レバノンの危機』などがある。

木村喜博]

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367日誕生日大事典 「シャムウーン」の解説

シャムウーン

生年月日:1900年4月3日
レバノンの政治家,大統領
1987年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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