ショバン(その他表記)Chauvin, Yves

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ショバン」の意味・わかりやすい解説

ショバン
Chauvin, Yves

[生]1930.10.10. ベルギー,メネン
[没]2015.1.27. フランス,ツール
フランスの有機化学者。1954年リヨン化学物理電子高等専門学校を卒業,1960年フランス石油研究所 IFPに研究員として入所。1991~95年 IFP所長。1971年に金属元素炭素二重結合をもつ金属カルベン錯体と呼ばれる物質がメタセシス反応を進めるメカニズム解明。メタセシスとはギリシア語で位置の交換を意味する。メタセシス反応は炭素と炭素の二重結合をもつ二つの化合物が結合の組み換えを行なうことにより,新たな二つの化合物に変化する反応である(→オレフィンメタセシス反応)。複雑な構造をもつ有機化合物,特に抗生物質など医薬品の開発や新しい高分子ポリマーの合成などさまざまな分野で活用された。2005年メタセシス反応を機能させる触媒を開発したロバート・H.グラブスとリチャード・R.シュロックとともにノーベル化学賞を受賞。1994年カルル・エングラー賞受賞。2005年フランス科学アカデミー会員。2005年フランス国家功労勲章受章。

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普及版 字通 「ショバン」の読み・字形・画数・意味

【諸】しよばん

諸外族。

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