知恵蔵 の解説
ショパン国際ピアノコンクール
1925年、ワルシャワ音楽協会で活動していたショパン音楽院教授イェジ・ジュラブレフが、開催を申し出たことが始まり。27年にショパンを記念して創始され、現在、2005年の第15回まで開催されている。1937年に第3回が行われたあと、第2次世界大戦のため一時中断されるが、49年に再開。55年(第5回)からは、5年ごとに行われている。
第1回目の優勝者はソ連のオボーリン。他、ポーランドのチェルニー・ステファニスカ(第4回)、イタリアのマウリツィオ・ポリーニ(第6回)、ロシアのスタニスラフ・ブーニン(第11回)などが優勝しており、過去の優勝者のほとんどが、世界的なピアニストとして活躍している。日本人では優勝者はおらず、初の入賞者が田中希代子(第5回・10位)。入賞者は他に中村紘子(第7回・4位)、内田光子(第8回・2位)、横山幸雄(第12回・3位)、佐藤美香(第14回・6位)などがいる。また、第14回で梯剛之がワルシャワ市長賞を受賞している。
(富岡亜紀子 ライター / 2009年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報