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ジケトン diketone

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジケトン
じけとん
diketone

分子内に二つのケトンのカルボニル基をもつ化合物の総称。二つのカルボニル基の相対位置により、α(アルファ)-ジケトン(1,2-ジケトン)、β(ベータ)-ジケトン(1,3-ジケトン)、γ(ガンマ)-ジケトン(1,4-ジケトン)、δ(デルタ)-ジケトン(1,5-ジケトン)……などに分類できる。α-ジケトンは隣接するケトン基をもっているので、二つのケトン基の電子的な相互作用により黄色をもっている。代表的なα-ジケトンとしてジアセチルが知られている。β-ジケトンは二つのケトン基の間に1個の炭素原子をもつ構造で、この炭素原子上に水素原子がある場合にはエノール化をおこすので、塩化鉄()溶液による呈色反応を示すなどエノール化合物の反応性を示す。代表的なβ-ジケトンとしては、アセチルアセトンが知られている。二つのケトン基が2個以上の炭素原子により隔てられているγ-ジケトン、δ-ジケトン……などのジケトンでは、それぞれのケトン基は独立に反応する場合が多い。[廣田 穰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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