化学辞典 第2版 「ジフェニルヒダントイン」の解説
ジフェニルヒダントイン
ジフェニルヒダントイン
diphenylhydantoin
5,5-diphenyl-2,4-imidazolidinedione.C15H12N2O2(252.26).フェニトインともいう.ベンゾフェノンのエタノール溶液に炭酸アンモニウムとシアン化ナトリウムの水溶液を加えて加熱すると,ヒダントイン塩が生成するので,それを中和すると得られる.分解点295~298 ℃.エタノール,アルカリ水溶液に可溶,クロロホルムに微溶.大脳皮質に作用して,抗けいれん,抗てんかん,抗不整脈作用などを示す.注射用にはナトリウム塩が用いられる.LD50 2500 mg/kg(ラット,経口).[CAS 57-41-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報