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大脳皮質 だいのうひしつcerebral cortex

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大脳皮質
だいのうひしつ
cerebral cortex

大脳半球の表面を縁どっている神経細胞の集団。大脳皮質には 100億以上の神経細胞がいくつかの層を成して配列している。また,大脳皮質の内側の髄質は,皮質の神経細胞から延びた軸索突起の集団からできている。大脳皮質は,旧皮質古皮質新皮質から成る。旧皮質と古皮質 (大脳辺縁系の主な構成要素である) は,食・飲・性などの本能行動や,恐れ・怒りなどの情動行動を支配している。新皮質は学習・感情・意志などの高等な精神作用を営んでいる。

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知恵蔵の解説

大脳皮質

大脳の最外層を覆っている灰白色をした層(灰白質)。その下にある白質を大脳髄質という。大脳の表面には多数のシワがあり、皮質の表面積は約2500平方センチと、新聞紙の一面大に相当する。皮質は、さらに新皮質と旧皮質とに分けられる。大脳皮質は、部位によって組織構造が異なり、それに対応して機能も異なっている。これを機能局在という。その代表的な例として、大脳皮質の前後の中心部を通っている中心溝を境にした運動野感覚野がある。また、嗅覚は大脳の中心部に、聴覚は側頭部に、視覚は後頭部に局在している。またそれ以外の広い連合野と呼ばれる部位があり、大脳の高次の統合機能に関連していると考えられる。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

だいのう‐ひしつ〔ダイナウ‐〕【大脳皮質】

大脳半球表層を覆う灰白色の部分。人間では大部分新皮質で、神経細胞が数層に並び、感覚・運動および精神活動の中枢があり、旧皮質古皮質の部分では本能的行動をつかさどる。灰白質。

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百科事典マイペディアの解説

大脳皮質【だいのうひしつ】

脊椎動物の大脳半球の表面を占める灰白質の薄い層。哺乳(ほにゅう)類で特に発達する。多くのしわ(大脳回)や溝(大脳溝)に富み,前頭葉,頭頂葉後頭葉側頭葉が区別される。
→関連項目ガル大脳半球大脳辺縁系鎮静薬

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栄養・生化学辞典の解説

大脳皮質

 哺乳類の大脳半球の全体の表面を覆っている外側の灰白質の細胞層.大脳の重量の40%を占めるとされる.感情,感覚,記憶,思考などの精神機能を司る部位とされる.

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世界大百科事典 第2版の解説

だいのうひしつ【大脳皮質 cerebral cortex】

脊椎動物,とくに哺乳類の大脳半球の全表面をおおっている灰白質(神経細胞の密集部)の層をいい,ヒトでは厚さ1.5~4mm,表面積2200cm2に及び,部位的に前頭葉,頭頂葉,後頭葉,側頭葉などに区別される。大脳皮質は,中枢神経系のなかでも最も高度な役割をもつところとされているが,その構造―機能についての知識は必ずしも豊富ではない。大脳皮質には,下等な脊椎動物からすでに存在している部分と,高等になって初めて出現する部分とがあり,前者を系統発生的に古い皮質,後者を新しい皮質(新皮質)という。

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大辞林 第三版の解説

だいのうひしつ【大脳皮質】

大脳半球の表面をおおう灰白質の層。神経細胞が集まり、知情意・言語・随意運動・感覚・本能行動・情動などの神経中枢がある。

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世界大百科事典内の大脳皮質の言及

【意識】より

… 覚醒は脳幹網様体に存在する上行性網様体賦活系によって維持されている。大脳皮質には触覚や痛覚,聴覚など種々の感覚刺激が伝えられるが,その一部は途中で脳幹網様体にも伝えられ,上行性網様体賦活系を活動させる。次いで,ここから発せられる神経インパルスが視床を通じ大脳皮質全域に投射されてこれを興奮させるが,これが覚醒と呼ばれる現象である。…

【機能局在】より

…ヒトの大脳皮質は不規則なしわに覆われて,肉眼的には一様の構造のように見える。しかしブローカP.Brocaによる運動性言語野の発見(1861)以来,場所による機能の違いが明らかになった。…

【大脳】より

…脳のうち,終脳,間脳,中脳を大脳とよぶ。しかし,〈大脳〉はしばしば〈脳〉の意味で用いられたり,〈大脳半球〉や〈大脳皮質〉の意味で用いられたりしている。ヒトの脳を外から見た場合,複雑なうねり(大脳回)を伴って見える大きな1対の膨大部が,終脳のうちで大脳半球とよばれる部位である。…

【連合野】より

…大脳皮質(新皮質)の中で感覚野と運動野のいずれにも属さない領野をいい,高次の精神機能に関係すると考えられている。フレクシヒPaul E.Flechsig(1847‐1929)が髄鞘発生の研究から見いだした区分である。…

※「大脳皮質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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