世界大百科事典(旧版)内のジャーヒリーヤ時代の言及
【アラブ】より
…イスラム時代の初期のアラブ諸部族の分布を見ると,南アラブが南アラビアと,シリア砂漠を包む半島の北部に住み,その中間に北アラブが住んでいた。この南・北アラブの分布がほぼ固定化した5世紀の後半から,ムハンマドの活躍までのほぼ1世紀半が,歴史学の用語としてのジャーヒリーヤ時代であり,それは文学史の立場からは,アラブの英雄時代ともよばれる。この時代にアラビア半島全体で遊牧生活が支配的となり,遊牧民の価値観が定住民のそれを圧倒した。…
※「ジャーヒリーヤ時代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」