ジンゲロン

化学辞典 第2版 「ジンゲロン」の解説

ジンゲロン
ジンゲロン
zingerone

4-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)-2-butanone.C11H14O3(194.23).ショウガZingiber officinaleに含まれており,ショウガオール(shogaol)などとともにショウガの辛味成分.バニリンアセトンを縮合させたのち,還元して合成することもできる.融点40~41 ℃,沸点187~188 ℃(1.8 kPa).エタノールに可溶,水に難溶.バラに似た甘い香気をもつ.[CAS 122-48-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のジンゲロンの言及

【ショウガ(生姜)】より

…精油を含み,独特の芳香がある。主成分はジンギベロールzingiberolで,ほかにセスキテルペン,モノテルペン,辛味成分として結晶性のジンゲロンzingerone,油性のショウガオールshogaolなどを含む。 他の生薬と配合して芳香性健胃,食欲増進,新陳代謝機能促進,鎮嘔,鼻詰り,悪寒発熱に用いられる。…

※「ジンゲロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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