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スペイン建築 スペインけんちくSpanish architecture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スペイン建築
スペインけんちく
Spanish architecture

古くはローマ建築の影響のもとにあったが,8世紀以後イスラム教徒の支配下におかれ,華麗な装飾を主体とする異質の建築風土を築いた。コルドバの大モスク,グラナダのアルハンブラ宮殿,セビリアのアルカサールはその最も著名な作品として今日に残る。一方,キリスト教建築では 11世紀以後カタロニア地方を中心にロマネスク様式の聖堂が独自の様式を発展させ,さらに中世末期にはゴシック様式の影響をこうむり,数多くのすぐれた聖堂の建立をみた。なかでもセビリアの大聖堂はヨーロッパ最大のゴシック建築である。ルネサンス建築では 15世紀に造営されたグラナダのカルロス5世宮,16世紀後半のエスコリアル宮があるが,これらはいずれもムーアの装飾様式 (ブラテレスコ様式) を脱した端正な古典的様式がとられている。 16世紀末に始るスペイン・バロックは 18世紀前半に盛期に達し,チュリゲラ兄弟やフィゲロア一家などが出て,猛烈な装飾化を展開した。サン・エステーバン聖堂祭壇やグラナダのカルトジオ修道院の祭器室はその代表例。 19世紀の建築は概して他国の建築様式追随であったが,世紀末にガウディが現れ,バルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂をはじめとして特異な幻想性をもつ建築を創造した。 20世紀に入ってもモニュメンタルな新古典様式が優勢を占め,1930年代にいたってようやく機能主義が紹介されてセルトらを輩出した。

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