スペイン狂詩曲(読み)スペインキョウシキョク

デジタル大辞泉 「スペイン狂詩曲」の意味・読み・例文・類語

スペインきょうしきょく〔‐キヤウシキヨク〕【スペイン狂詩曲】

原題、〈フランスRapsodie espagnoleラベル管弦楽曲。全4曲。1907年から1908年にかけて作曲マラゲーニャハバネラなどの舞曲が採り入れられた作品。2台のピアノのための編曲版がある。

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デジタル大辞泉プラス 「スペイン狂詩曲」の解説

スペイン狂詩曲〔曲名:モーリス・ラヴェル〕

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの管弦楽曲(1907-1908)。原題《Rapsodie espagnole》。2台のピアノのための作品を元にオーケストレーションが施された。

スペイン狂詩曲〔曲名:イサーク・アルベニス〕

スペインの作曲家イサーク・アルベニスのピアノとオーケストラのための管弦楽曲(1887)。原題《Rapsodia española》。

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世界大百科事典(旧版)内のスペイン狂詩曲の言及

【ラプソディ】より

…リストの19曲からなる《ハンガリー狂詩曲》(1885)はそうしたラプソディの頂点をなす作品である。そのうちの数曲は管弦楽用に編曲され,19世紀後半以後の民族的性格の強い管弦楽用のラプソディ(ドボルジャークの《三つのスラブ狂詩曲》(1878),アルベニス(1887)やラベル(1908)の《スペイン狂詩曲》など)の創作を刺激した。なおブラームスのアルト独唱と男声合唱のための声楽曲《アルト・ラプソディ》(1869)は,ゲーテの《冬のハルツ紀行》の断片に作曲されたという点で,ラプソディの原義に近い作品である。…

【ラベル】より

…《ダフニスとクロエ》(1912),《ラ・バルス(ワルツ)》(1920),《ボレロ》(1928)など。これらの曲には,歌曲集《シェエラザード》や管弦楽組曲《スペイン狂詩曲》(1908)に彼が駆使した明確・華麗で創意豊かな管弦楽法の,いっそう洗練された名人芸を,聴くことができる。そして名人芸といえば《チガーヌ》(バイオリンとピアノ。…

※「スペイン狂詩曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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