ESP(読み)いーえすぴー(英語表記)extrasensory perception

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ESP」の意味・わかりやすい解説

ESP
いーえすぴー
extrasensory perception

超感覚的知覚extrasensory perceptionの略。超心理学の用語。アメリカの超心理学者ラインの選定による。透視テレパシー予知総称。普通の視覚聴覚などは、知覚対象からの光、音など物理的刺激の生体への到達、感受器官の興奮、それの中枢への伝達を経て生じる。しかしESPは、物理的刺激が遮られた状態で知覚を生じたり、その影響を受けたりする現象である。

 ラインは5種の図形をもつ1組25枚からなる「ESPカード」をつくり、それを切り混ぜ、でたらめな順序とし、表の図形をだれにもわからない条件で被験者に当てさせた。得点は、偶然期待値を大きく上回る統計的に有意な結果となり、これにより透視の存在を証明した。続いてテレパシー、予知の存在をも証明した。ESPには、ずれの効果、位置効果、サイミッシングpsimissingなど「二次効果」とよばれる性質がある。

 ESPは感知者の心理・生理的条件により微妙に影響される。ESPの感受器官は不明であり、また対象と知覚者の間の空間的および時間的距離との関係もまだ明らかでない。日常生活のなかで経験されるESP経験も研究されている。

 なお、ESPとPK(psychokinesis念力)をあわせサイpsi現象とよんでいる。

[大谷宗司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ESP」の意味・わかりやすい解説

ESP
イーエスピー

超感覚的知覚」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報