超心理学の用語。ESP(extrasensory perception超感覚的知覚)とPK(psychokinesis念力)とを総称していう。ESPとPK両現象の性質には共通した点が多く、両者は共通の基盤のうえにある生物のもつ機能であると考えられ、さらに、これらは通常の知覚および筋肉運動に加え、まだその過程の詳細は未知であるが、生物の環境に対する適応行動の一つであると位置づけられている。イギリスの研究者サウレスR. H. Thouless(1895―1983)とウィスナーB. P. WiesnerはESPとPKを総称するに「サイ」(psi, ψ)という語を提案し、超心理学で広く使用されるようになった。サイ能力、サイ機能などと用いられる。
[大谷宗司]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報